2022.12.15

寛一郎、初舞台出演決定!
外界と遮断されたまま成長した謎多き孤児“カスパー”の物語に挑戦

日本でも大ヒットを記録したヴィム・ヴェンダース監督作『ベルリン・天使の詩』の脚本家としても知られ、2019年のノーベル文学賞受賞作家であるペーター・ハントケが、19世紀はじめに実在した謎多きドイツ人孤児のカスパー・ハウザーを題材に描いた問題作『カスパー』。興味深い彼個人の史実を描くのではなく、「ことば」を知ることによって社会にとらわれていく一人の青年として描き、個人と社会、そして教育とは何かについて現代に突き付けてくるペーター・ハントケの初期の戯曲です。この衝撃的な作品を、来年3月東京芸術劇場シアターイーストにて上演決定!

主人公カスパーには、映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟』、『菊とギロチン』などで数々の賞を受賞し、現在放送中のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に源実朝を暗殺する公暁役で出演した俳優の寛一郎。寛一郎は本作が初舞台にして初主演での挑戦となります。

そして演出には、渡辺謙主演の舞台『ピサロ』やアダム・クーパー主演の『兵士の物語』などで日本でも人気の英国人演出家、ウィル・タケット。バレエからオペラ、演劇と様々なジャンルの演出を手がける彼が、外界との接触、他人との接触がまったくなかったカスパーが保護され、「ことば」の意味を知り、文明社会に突然放り込まれていく中、カスパーは何と出会い、どこへ向かい、そして何を手に入れ、何を失うのかを、身体表現を駆使した演出で作り上げていきます。

言葉を通じて他者との関係性をかたち作り、社会生活を営むことが当たり前の人間世界にあって、その根本から考えさせられる本作。この戯曲が描くテーマに惹かれて舞台に初挑戦することにしたと話す寛一郎が、名匠ウィル・タケットとのタッグでどのような世界を魅せてくれるのか。どうぞご期待ください。

詳しくはこちら https://tspnet.co.jp/whats-ons/kaspar-2023/